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雷報ブログ

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雷被害を防ぐ!登山や農作業、建設現場など屋外活動時に注意すべき雷の3つのリスク

落雷

近年、日本では落雷の頻度が増えており、特に農業従事者や建設現場で働く方、アウトドア活動を楽しむ方にとっては、雷が身近な危険となっています。
多い時には年間100万回も発生する落雷。その一瞬が命を奪う可能性があります。広い畑での作業中や登山中、あなたのすぐ近くに落雷が起こるかもしれません。
今回は、実際に起きた雷の人的被害の事例を紹介しながら、雷の危険性について考えてみます。
雷のリスクを把握して適切な対策を行い、被害に遭わないようにしましょう。

この記事でわかる「屋外活動時に注意すべき雷の3つのリスク

  1. 高い場所、開けた場所は落雷リスクが高い
  2. 落雷による死亡のほとんどが直撃による即死
  3. 思ったより早い?雷雲のスピード
雷報

雷報」の雷対策としての有効性もお伝えします!

登山・農作業・工事現場の作業員が直面する雷の3つのリスクとは?

(1) 高い場所に落ちる:開けた場所では人間が落雷の標的になりやすい

雷は「最短距離で地面に届く場所」を狙います。そのため、山頂や建物の屋上、クレーンなどの高い場所は特に危険です。また、グラウンドや海辺といった開けた場所では、周囲に目立つものがないため、人間が最も高い対象となり、落雷の標的になりやすいです。

(2) 驚異的なエネルギー:人の命をも奪う雷の威力

雷の放電には膨大なエネルギーが含まれており、その温度は約30,000℃に達します。これは太陽表面(約6,000℃)の5倍もの高温です。また、流れる電流は1000~20万アンペアにもなり、家電製品の数アンペアと比べて圧倒的な威力です。
落雷の直撃を受けた場合の死亡率は約70~80%(雷撃後に、何も処置しなかった場合は約90%)であることが、統計結果や動物実験から推定されています。(出典:フランクリン・ジャパン

(3) 雷雲の速さ:早めに避難しないと手遅れになることも

雷雲の移動速度は時速10kmから40km程度といわれています。例えば、1kmほど離れた位置(ピカッと光ってから約3秒後に音が聞こえる距離)にいても、わずか1分半~6分で雷雲が到達します。また、雷の放電は10km以上離れた場所にも届くことがあるため、雷が聞こえたら早めに安全な場所に避難することが重要です。

被害を避けるにはまずは「早く雷雲の存在を知る」ことが大切。「雷報」は最大60km圏内の雷検知が可能です。手のひらサイズで邪魔になりません。

雷報

命にもかかわる落雷事故:登山・農作業・建設現場での実際の被害例

1. 農作業中の落雷事故

農作業中の男性

雷は、広い畑や屋外の作業場で作業をする農業従事者にとって非常に危険です。雷が金属製の農具や建物に落ちることで被害が拡大することがあります。

農作業中の落雷事故
2020年8月、長野県の畑で、激しい雷雨の中で作業していた2名が落雷に遭遇し、命を落としました。繁忙期であることや人手不足により、雷雨の中でも作業を続けていたとみられています。(出典:毎日新聞信濃毎日新聞

2. 建設現場/工事現場の落雷事故

雨の建設現場

建設現場/工事現場は、高所作業や金属製の機材が多く、雷の影響を受けやすい環境です。特に、高所にあるクレーンや足場は雷を誘発しやすい場所となります。

建設現場での落雷事故
ゴルフ場の建設工事中、突然激しい雨とともに雷が発生。その場にいた現場監督は30メートルほど離れた作業小屋へ避難しようとしましたが、その途中で落雷を受け死亡しました。作業場所は広範囲にわたって平らな土地が続き、作業小屋の他には適当な避難場所がありませんでした。(出典:労働新聞社

工事現場での落雷事故
河川護岸工事現場での作業中、落雷が発生し、生コン作業をしていた作業員5名が電撃症を負いました。現場に設置されたクレーンの高さが、雷を引き寄せる要因になったと考えられます。(出典:あんぜんサイト

3. アウトドア活動中の落雷事故

雨の登山風景

キャンプや登山、釣りといったアウトドア活動中も、落雷は大きなリスクです。開けた場所や高所では、雷が人体に直接落ちる危険性が高まります。

登山中の落雷事故
2023年8月、富士山9合目付近で下山中の親子3人のすぐ近くに雷が落ち、衝撃で3人とも意識を失いました。幸いにも命は助かりましたが、登山用の杖が焦げるなどの被害が発生しています。(出典:テレビ朝日ニュース

雷報

「まさか落ちることはないだろう」という油断は大敵です。「雷報」は雷の危険を音でお知らせ。危険を回避する行動に移るきっかけにできます。

毎年数件の痛ましい落雷事故がありますが「もっと早く避難行動ができていたら…」と思わずにはいられません。弊社が「雷報」を開発する契機も、登校中の子どもの落雷事故でした。
雷報」開発の背景については以下の記事で詳しくご紹介しています。

まとめ:登山・農作業・現場では、雷のリスクを常に意識し、適切な対策を徹底しよう

考えている作業員

雷は予期せぬ形で命や財産に被害をもたらします。しかし、正しい知識と対策があれば、リスクを大幅に減らすことが可能です。『気づくこと』『避けること』『守ること』を意識し、雷の危険から自分と大切な人を守りましょう

屋外】での対策ポイント

  • 雷に早く気づく:天気予報をチェックしたり、アプリや雷探知器を活用しましょう
  • 素早い避難:雷に気づいたら、速やかに安全な場所に避難しましょう
  • 活動再開は30分後に:活動再開の目安は「雷鳴が30分間聞こえない」ことです

屋内】での対策ポイント

  • 金属に触れない:電話や電気器具、水道の蛇口など金属に触れていると感電する危険があります
  • 電気器具、天井、壁から1メートル以上離れる:車や家の中で感電した例もあります
  • コンセントやLANケーブルは抜く:高電圧が家電に流れこむことで、壊れてしまうことがあります。ショートして出火したり、コンセントの埃に引火したりして、火災がおきる可能性があります

以下の記事では、具体的な雷対策について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にして、安全な行動を心掛けてください。

天気予報を確認していても、特に山の天気は変わりやすく、現場でのリアルタイムでピンポイントな状況把握が必要です。「雷報」は、あなたのいる場所から遠く離れた雷も逃さずキャッチする高性能センサーを搭載しています。