
スキーやスノーボードを楽しむ冬のシーズン。
「雷は夏のもの」と思っていませんか?
実は、冬のゲレンデでも雷は発生し、夏以上に危険な場合があるのです。
本記事では、ウィンタースポーツを楽しむ方が知っておくべき冬の雷の危険性と、具体的な対策方法を解説します。
安全にゲレンデを楽しむために、ぜひ最後までお読みください。
冬の雷は夏より危険!その理由とは
冬の雷の3つの特徴
冬の雷(冬季雷)は、夏の雷とは大きく異なる特徴を持っています。
- 雲の高さが低い
冬の積乱雲は3,000~6,000m程度と低い位置に形成されるため、山岳地帯やゲレンデに落雷しやすくなります。 - 電流が大きい
気象庁のデータによると、冬の雷は大地へ流れる電流が非常に大きくなる傾向があります。 - エネルギーが強力
音羽電機工業の資料では、冬の雷のエネルギーは夏の雷の最大100倍に達することがあると報告されています。

出典:気象庁「冬季の雷」
ウィンタースポーツ中に雷が発生したら|ゲレンデの危険性
標高が高いほど雷雲に近い
標高1,500m以上のスキー場では、雷雲との距離が地上より約1.5km近くなります。
例えば、白馬エリア(標高2,000m級)では、平地より落雷リスクが約2倍になるというデータもあります。山頂付近のコースを滑走中は、まさに雷雲の中にいるような状況になることも。
スキー場のゲレンデは周囲に高い建物がない開けた場所です。
このような場所では、人が最も高い位置にいることになり、落雷のターゲットになりやすい状況です。
金属製品だらけの環境
ウィンタースポーツで使用するストック(ポール)やスキー板のエッジは金属製です。
雷の兆候を感じたら、すぐに以下の行動を取りましょう:
- リフトやゴンドラの鉄塔
- スキー板のエッジ、ストック
- ウェアのジッパーやバックル
- ヘルメットの金具部分
これらの金属製品が集中する環境は、雷にとって格好のターゲットとなります。
逃げ場が少ない開けた斜面
森林限界を超えた上級者コースでは、避難場所まで10分以上かかることも珍しくありません。
特に危険なのは:
- 山頂付近の開けたエリア
- リフト降り場周辺
- ゲレンデ中央の広い斜面
- 尾根沿いのコース
雷から身を守る!5つの対策
1. 事前に天気予報をチェック
ゲレンデに向かう前に、必ず天気予報と雷情報を確認しましょう。
おすすめツール:
- 気象庁「雷ナウキャスト」:https://www.jma.go.jp/bosai/nowc/
- スキー場の公式サイト
2. 雷の兆候を見逃さない
以下のサインがあったら、すぐに避難準備を始めてください:
- 急に暗い雲が広がる
- 雷鳴が聞こえる(遠くでも)
- 稲妻が見える
- 雨や雪が急に強くなる

3. 30-30ルールを覚える
30-30ルールは、雷から身を守るための重要な目安です。
- 前半の30:雷光が見えてから雷鳴が聞こえるまでが30秒以内なら、雷雲は10km以内に接近中。すぐに避難!
- 後半の30:最後の雷鳴から30分間は安全な場所で待機する
4. 安全な避難場所を知る
ゲレンデで雷が発生したら、以下の場所に避難しましょう:
✓ 安全な場所
- レストハウスやロッジなどの建物内
- 車内(窓とドアを閉める)
- スキー場管理棟

✗ 危険な場所
- 開けたゲレンデ
- リフトやゴンドラ
- 木の下(特に孤立した木)
- 金属製のフェンスの近く

5. 雷検知器を活用する
視界が悪い雪の日や、雷鳴が聞こえにくい状況では、雷検知器が非常に有効です。
雷検知器のメリット:
- 雷雲の接近を事前に察知
- 音でアラートを通知
- 避難行動に余裕が生まれる

実際にあった冬の落雷事故

2025年11月の大阪・観覧車落雷事故
2025年11月25日、大阪府吹田市のエキスポシティで、観覧車が落雷の影響で緊急停止する事故が発生しました。
事故の概要:
- 停止時刻:午後5時40分ごろ
- 閉じ込められた人数:約20人(9組)
- 救助完了:約9時間後の翌日午前2時40分ごろ
- 当時の気温:約9℃(高所では体感温度さらに低下)
- 観覧車の高さ:123メートル(日本一の高さ)
乗客は最大9時間も高さ123メートルのゴンドラ内に閉じ込められ、寒さと不安、そして尿意に耐えなければなりませんでした。
消防とスタッフが観覧車を手動で回転させたり、はしご車を使ったりして救助活動を行い、全員が無事救出されました。
出典:共同通信ほか各報道
スキー場でも同じリスクがある
この事故は冬でも落雷が起こる危険性を示す事例です。
スキー場のリフトやゴンドラも高所にある設備であり、観覧車と同様のリスクがあります。
スキー場での対策:
- 雷注意報が出ている日は、事前にスキー場の運行状況を確認
- リフトやゴンドラに乗っている時に雷の兆候を感じたら、すぐにスタッフに連絡
- スキー場スタッフの指示には必ず従う
よくある質問(FAQ)
- リフトやゴンドラに乗っている時に雷が発生したら?
-
スキー場スタッフの指示に従ってください。
多くのスキー場では、雷の危険が高まるとリフトやゴンドラの運行を停止します。
- 車の中にいれば安全ですか?
-
はい、車内は比較的安全です。
ただし、窓やドアを閉め、車体の金属部分(ドアハンドルなど)に触れないよう注意してください。
オープンカーは危険です。
- 雷鳴が聞こえなくなったらすぐに滑っていいですか?
-
いいえ。
30-30ルールに従い、最後の雷鳴から30分間は安全な場所で待機しましょう。
まとめ:冬のゲレンデでは雷対策を忘れずに
冬の雷は夏よりも危険性が高く、ウィンタースポーツを楽しむ上で注意が必要です。
対策のポイント:
- 事前に天気予報と雷情報を確認
- 雷の兆候を見逃さない
- 30-30ルールを守る
- 安全な避難場所を把握しておく
- 雷検知器などの安全機器を活用
安全対策をしっかり行い、楽しいウィンタースポーツの時間を過ごしましょう!
雷検知器「雷報」について詳しくはこちら → https://www.sinakame.co.jp/li-ho/

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