
穏やかな春の陽気が続く中、突然ゴロゴロと鳴り響く雷。「え、春なのに?」と驚いた経験はありませんか?
実は、春は雷が発生しやすい季節のひとつです。気象庁のデータによると、4月だけで全国に19万回以上の落雷が観測されており、「夏だけが雷のシーズン」というのは誤解です。
この記事では、春雷の仕組みや夏の雷との違い、そして春の屋外活動で知っておきたい安全対策をわかりやすく解説します。
春雷とは何か?「虫出しの雷」と呼ばれる理由
春雷(しゅんらい)とは、立春(2月初旬)から立夏(5月初旬)の時期にかけて発生する雷のことです。
古くから「虫出しの雷」とも呼ばれ、冬の間、土の中で眠っていた虫たちが活動を再開するサインとして親しまれてきました。俳句の世界でも春の季語として用いられる、日本人に馴染み深い気象現象です。
しかしその一方で、春雷は命に関わる危険を伴う自然現象でもあります。穏やかな春のイメージから油断しがちですが、正しい知識と備えが大切です。
春に雷が増えるメカニズム

春に雷が発生しやすくなる主な原因は、地表と上空の気温差です。
春になると地表付近の気温が上がり始めますが、上空にはまだ冬の冷たい空気が残っています。この気温差によって、暖かい空気が激しく上昇し、背の高い積乱雲が発生します。この積乱雲の中で雷が生まれます。
また、春は日本海低気圧から伸びる寒冷前線が通過しやすい時期でもあり、前線の通過に伴って急激に雷雲が発達することがあります。
気象庁の統計(2005〜2017年)によると、落雷害は4〜10月の太平洋側で多く報告されており、春から秋にかけての時期は特に注意が必要です。
(参照:気象庁「落雷害の月別件数」)
夏の雷とここが違う|春雷の3つの特徴

春雷を理解するうえで、夏の雷との違いを知っておくことが大切です。
- ① 天気予報に出にくく、突然やってくる
夏の雷は日中の強い日射によって発生するため、ある程度「午後から雷雨になりそう」と予測しやすい傾向があります。一方、春雷は寒冷前線の通過に伴って発生するため、朝の天気予報では雷の可能性が示されていなくても、突然雷雲が発達するケースがあります。 - ② 時間帯を問わず発生する
夏の雷は午後から夕方にかけて多い傾向がありますが、春の雷は時間帯による偏りが少なく、朝や夜間にも発生することがあります。 - ③ ひょうを伴うことがある
春雷は積乱雲の発達とともに、ひょう(氷の粒)を伴うことがあります。農作物や車への被害につながることもあるため、注意が必要です。
春に要注意なシーン別・安全対策

花見・公園・河川敷でのお花見
春の定番レジャーである花見は、河川敷や公園など開けた場所で行われることが多く、落雷リスクが高まりやすい環境です。
大きな木の下への避難は危険です。雷鳴が聞こえたら、すぐに近くの頑丈な建物や車の中に移動しましょう。
春キャンプ・登山(GW前後)
ゴールデンウィーク前後はキャンプや登山を楽しむ方が増える時期ですが、山岳地帯では天候の急変が起きやすく、避難できる建物も限られます。
出発前に気象情報を確認するとともに、活動中も空の変化に注意を払うことが大切です。
→ キャンプ・登山中の雷対策について詳しくはこちら:【雷対策】登山・キャンプの必需品『雷報』
部活動・体育の授業(4月の新学期)
4月は新学期が始まり、屋外での部活動や体育の授業が再開する時期です。2025年4月には奈良市の学校で部活動中に落雷事故が発生し、中高生6名が搬送されるという事故も起きています。
文部科学省・スポーツ庁は学校現場に対し、落雷事故防止のための適切な対応を求める通知を繰り返し発出しています。指導者・保護者ともに意識を持つことが重要です。
(参照:スポーツ庁「落雷事故の防止について(依頼)」)
→ 学校・家庭の安全対策について詳しくはこちら:冬でも要注意 ― 冬季雷(雪雷)の実態と、学校や家庭でできる安全対策
雷から身を守る基本行動

気象庁の「雷から身を守るには」をもとに、基本的な安全行動をまとめます。
やること
- 雷鳴が聞こえたらすぐに鉄筋コンクリートの建物・車・バスの中へ避難する
- 近くに建物がない場合は、高い物体から4m以上離れた場所で姿勢を低くする
- 雷の活動が止んでから20分以上経過してから移動する
- 気象庁「雷ナウキャスト」で事前に雷雲の接近を確認する
やってはいけないこと
- 木の下に避難する(側撃雷・根を通じた感電のリスク)
- 開けた場所で立ったまま待機する
- 金属製のものを高く持ち上げた状態でいる
(参照:気象庁「雷から身を守るには」)
雷の接近をいち早く知るために

安全行動の前提となるのが、雷が近づいていることにいち早く気づくことです。
しかし、春雷は前述のとおり天気予報に出にくく、スマートフォンの天気アプリでは局所的な雷雲の接近を把握しにくいケースがあります。
そこで活用できるのが、携帯型雷検知器「雷報(Li-Ho)」です。雷報は、空気中の電界変化を検知し、気象アプリでは捉えにくい局所的な雷雲の接近をアラームで知らせます。
花見・キャンプ・登山・部活動の現場監督など、春の屋外活動のさまざまなシーンで避難判断のきっかけとして活用されています。
あくまで補助的なツールとして、気象情報との併用をおすすめします。
雷報について詳しくはこちら → https://www.sinakame.co.jp/li-ho/
雷報の購入方法
雷報はAmazonや楽天市場などのオンラインショップで購入できます。
また、公式サイトからも詳細情報をご確認いただけます。
公式サイト:https://www.sinakame.co.jp/li-ho/

まとめ|春の屋外活動前に確認したいポイント
- 春雷は立春〜立夏に発生する雷で、寒冷前線の通過が主な原因
- 4月だけで全国19万回以上の落雷が観測されており、夏と同様に注意が必要
- 天気予報に出にくく、突然発生するのが春雷の特徴
- 花見・春キャンプ・GW登山・新学期の部活動など、春は屋外活動が増えるリスクの高い時期
- 雷鳴が聞こえたらすぐに建物・車の中へ。木の下への避難はNG
- 気象庁の雷ナウキャストや携帯型雷検知器を活用し、早めの避難判断を

