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雷報ブログ

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部活中の落雷対策、顧問はどう判断すべきか。文科省・スポーツ庁の最新通知をもとに整理する

2025年4月10日、奈良市の帝塚山学園グラウンドで部活動中の中高生6名が落雷に遭い、1名が心肺停止・2名が意識不明の重体となる事故が起きました。

当日は朝から雷注意報が発令されていましたが、一部の顧問がそれを把握していなかったことが明らかになっています。

この事故を受け、文部科学省とスポーツ庁は翌4月11日付で全国の学校・教育委員会に向けて「落雷事故の防止について(依頼)」を発出しました。

部活動が本格再開するシーズンを前に、顧問・教職員・保護者が知っておくべき判断基準と対策を整理します。


1. 2025年4月、奈良で何が起きたのか

部活中に雨雲が近づいている様子

2025年4月10日午後5時50分頃、奈良市の帝塚山学園第2グラウンドで落雷事故が発生しました。当時グラウンドには、サッカー部・野球部・硬式テニス部の生徒114名と顧問教員8名が活動していました。

学園の発表によれば、事故の直前には小雨がいったん止んだタイミングがあり、顧問の一人がスマートフォンで雨雲の状況を確認し、中止を検討し始めた矢先に落雷が発生したとされています。

会見では、野球部の一部顧問は当日の雷注意報を把握していた一方、サッカー部の一部顧問は注意報を「認知していなかった」と明らかにされました(日本経済新聞、2025年4月12日)。

専門家(静岡県立大学・鴨川仁特任教授)の分析によると、今回の落雷は「近隣での雷鳴や稲妻といった明確な前兆がないまま」発生しており、事前の気象情報確認がいかに重要かを改めて浮き彫りにした事故でした。

⚠ 注記:本記事は報道・行政の公表情報をもとに作成しています。事故の経緯や責任の所在については現在も調査委員会が調査中です。事実の断定や責任の帰属についての記述は避けています。


2. 文科省・スポーツ庁が示した「落雷対策の基準」

この事故を受け、文部科学省とスポーツ庁は翌日4月11日付で「落雷事故の防止について(依頼)」(令和7年4月11日付事務連絡)を全国の教育委員会・私立学校主管課などに発出しました。

落雷事故の防止について(依頼)|スポーツ庁

2-1. 通知の核心:指導者に求められる行動

通知には、以下の内容が明記されています。

① 事前に気象情報を確認すること

屋外での体育活動等において、指導者は落雷の危険性を認識し、事前に気象情報を確認したうえで活動に臨むことが求められています。「活動を始めてから確認する」ではなく、活動前の確認が原則です。

② 天候が急変したら、ためらわず活動を中止すること

通知の表現をそのまま引用すると「ためらうことなく計画の変更・中止等の適切な措置を講ずること」とされています。「まだ大丈夫かな」「少し様子を見よう」という判断は、今回の事故が示すとおり危険です。

③ 指導体制が変わるときも対応に漏れがないよう留意すること

今回の事故では顧問間での情報共有が不十分だった可能性が指摘されています。交代制の顧問体制を取っている学校では、引継ぎ時の気象情報の共有を仕組みとして整えることが重要です。

④ 生徒自身にも危険を感じたら申し出るよう指導すること

子どもの発達段階に応じながら、生徒自身が「雷が怖い」「空がおかしい」と感じたらためらわず伝えられる雰囲気をつくることも、通知に盛り込まれています。

2-2. 落雷の「兆候」として通知が示しているもの

急速に積乱雲が広がっている様子

通知では、以下の兆候が挙げられています。

  • 厚い黒雲が頭上に上がってきた場合 → 雷雲の接近に注意する
  • かすかでも雷鳴が聞こえた場合 → 落雷の危険がある
  • 落雷の危険がある場合 → すぐに安全な場所(鉄筋コンクリート建物・自動車・バス・列車内)に避難する

「遠くで鳴っているから大丈夫」は誤りです。かすかな雷鳴でも即避難が正しい判断です。


3. 「法的責任」という視点からも考えておきたいこと

過去の判例も、この問題を考えるうえで重要な参照点です。

2006年(最高裁平成18年3月13日判決)、高校サッカー部の落雷事故をめぐる損害賠償訴訟で、最高裁は教員の過失を認定しました。この事故もまた、雷注意報の発令下で起きたものです。

判決の要旨は、教育活動の一環として行われる部活動においては、教員は生徒の安全に関わる事故の危険性を具体的に予見し、未然に防止する注意義務を負うというものです(参考:東洋経済education×ICT、2025年)。

「みんなが活動していたから」「目視で空を確認した」では、法的な観点からも不十分である可能性があることを認識しておく必要があります。

⚠ 注記:法的責任の判断は個別の状況・証拠によって異なります。本記事は法的アドバイスを提供するものではありません。詳細は専門家(弁護士等)にご相談ください。


4. 顧問が今日から実践できる「判断フロー」

学校の教職員または部活顧問と思われる大人の男性が、屋外(グラウンドのベンチ付近)でスマートフォンの画面を確認している場面。画面には天気予報または地図のようなアプリが表示されている様子

文科省通知と気象庁の情報をもとに、実践的な判断の流れを整理します。

活動前(当日朝・出発前)

  • 気象庁「雷注意報」の発令状況を確認する
  • 気象庁「雷ナウキャスト」で活動エリアの雷活動度を確認する
  • 注意報が出ている場合は、活動中止・変更の基準を事前に共有しておく

「雷ナウキャスト」とは?
気象庁が提供する無料サービスで、10〜60分先の雷雲の動きと落雷発生状況をリアルタイムで地図表示できます。「黄色(雷の可能性あり)」の段階で、すでに屋外活動を中止すべきレベルという専門家の指摘もあります(中日新聞、2025年6月2日)。

参考:雷ナウキャスト|気象庁

活動中

  • 定期的にスマートフォンで気象情報を確認する(目安:30分ごと)
  • かすかな雷鳴・黒雲の接近・突然の気温低下などが見られたら、即座に活動を中止する
  • 避難場所(鉄筋コンクリート建物・自動車など)をあらかじめ確認しておく
  • 「少し様子を見よう」はしない

避難後

  • 雷活動が終了してから30分以上経過するまでは屋外に戻らない
  • 再開可否の判断は気象情報を確認したうえで行う

5. 「雷注意報が出ていたら即中止」が難しい現場の実情

実際の現場では、「注意報が出るたびに活動を中止していると、練習が全然できない」という声もあるでしょう。

ただ、ここで一度立ち止まって考えてほしいのは、雷注意報は気象庁が「落雷の危険がある」と判断したからこそ発令されるものだということです。

料理に例えると、「食材の賞味期限が切れています」という警告が出ているにもかかわらず、「見た目は問題ないから使おう」と判断するようなもの。賞味期限は「絶対に食べてはいけない」というわけではないかもしれませんが、万が一何かあったとき、「警告が出ていたのに確認しなかった」という事実は重くのしかかります。

落雷の場合、その「万が一」は命に直結します。判断を迷ったとき、判断基準が揺らいだとき、そういう場面でこそ「気象情報に従う」という原則を守ることが、顧問・指導者としての責任だと思います。


6. 「雷報(Li-Ho)」という選択肢について

屋外で雷報を実際に確認している様子

これまで紹介してきた対策は、主に「気象情報を確認し、顧問が判断する」という流れです。ただ現場では、スマートフォンの確認を忘れる、複数顧問間での情報共有が抜ける、といったことも起こりえます。

シナノカメラ工業が開発した携帯型雷検知器「雷報(Li-Ho)」は、雷雲の接近を電磁波(静電場)の変化を検知することで早期に知らせる機器です。

雷報は「気象情報の代わり」ではなく、気象情報と組み合わせて使う早期検知の補助ツールとして位置づけられています。

  • グラウンドや屋外現場に持ち出せる携帯型
  • 目視や音に頼らず、電磁波の変化で雷雲の接近を検知
  • 「気象情報を確認したうえで、現場での最終判断の一助にする」という使い方

雷報は”万能な安全装置”ではありません。あくまで気象情報の確認・顧問の判断・避難行動の徹底という原則的な対策を補完するツールです。ただ、「気象情報は確認していたが、現場での判断が遅れた」という状況のリスクを下げる選択肢の一つとして、検討の余地があります。


雷報の購入方法

雷報はAmazonや楽天市場などのオンラインショップで購入できます。

また、公式サイトからも詳細情報をご確認いただけます。

公式サイト:https://www.sinakame.co.jp/li-ho/

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雷報の詳細はこちら

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まとめ:今日からできることを一つ決める

2025年の奈良での事故、そして文部科学省・スポーツ庁の通知が改めて示したのは、「目視・感覚」ではなく「気象情報」を基準にした判断が必要ということです。

整理すると:

  • 雷注意報が出ていたら、活動前から計画変更・中止を検討する
  • かすかな雷鳴でもためらわず避難させる
  • 避難場所(鉄筋コンクリート建物・自動車等)を事前に確認しておく
  • 雷活動が終わってから30分以上経過するまで屋外に戻らない
  • 顧問間での気象情報の共有を仕組み化する

部活が再開するシーズンを前に、ぜひ学校・部活内での対策を今一度確認してみてください。

判断が難しい場面こそ、「情報に従う」という原則が生徒を守ります。


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